しかし、附中キャンプの事をあまり知らない方もいらっしゃると思うので、軽く解説したいと思います。
まず第一に、附中キャンプは全校生徒で行く野外活動です。
7月の始め、3日間山梨県本栖湖へ行きます。
一般的なオートキャンプとは違い、サバイバルキャンプとなっています。
まず第一に、水道がありません。
なので、水を3分間沸騰させないと飲み水を得ることができません。
しかし、さすがに2日目トレッキングの際には水が配布されます。
その1リットルの水が唯一のペットボトル飲料です。
二つ目に、かまどがありません。
ではどうするかというと、掘るんです。
テントサイトの地面に穴を掘って料理します。
燃料は薪と着火用の牛乳パックが少しです。
さらに、一日目の夕食以降は肉類、乳製品が食べれません。
なので、入念な献立作りが求められます。
三つ目は、テントが古いです。
古いのでは、昭和50年台の物もありますが、テント係長に言わせれば
「あれはただの布じゃない、附中生の誇りと伝統が詰まった物だ」
そうです。
そして、二日目昼行事が地味に大変です。
本栖湖一周左回り、東海自然歩道、竜ヶ岳(1500m級)、天ヶ岳(1700m級)などがあります。
しかし、どこのコースも達成感あふれるゴールが待っています。
そんなこんなしているうちに、キャンプファイヤーがやってきます。
約二時間、本栖湖畔で集団、組、班の仲間と幻想的な火を楽しみます。
しかし、自然は時に怖い存在です。
昨年は、二日目夜に激しい雨が降り多くのテントが浸水・倒壊しました。
そうすれば、避難生活の始まりです。
…そんなこんなで三日間は終わります。
その三日間が、個人、集団にとって良いものになるよう心から願っております。
サトウ